今度は本当に

混んでいるレジに並ぶのが嫌いなので、
開店早々にスーパーに買い物に行きました。

会計を済ませ、外の荷台で買ったものを
せっせとカートに入れていました。

前の道路に二人のおばちゃんと
何やらぶつぶつ言っているおじいちゃんがいました。

まずいな・・・
今度は本当に認知症の方ようです。

ケン

一人のおばちゃんはさっさとどこかへ行ってしまい、
もう一人も関わりたくなさそう。

私も急いでるんですけど、
仕方ないなぁ

「おじいちゃん、道わかりますか?」

桜

お名前も、住所も、どっちから来たかも分かりません。

交番やおまわりさんなんて言葉は
びっくりされるでしょうから、
「一緒に歩きましょうか」
と声をかけながら、交番へ誘導。

ケン②

最寄りに2ヶ所あるうちのどちらに連れていくか
迷いましたが、
しきりに駅の名前をおっしゃるので、
少し遠いけど駅の方の交番に向かいました。

今度は本当に

その間もおしゃべりしましたが、
目印になるようなことは思い出せません。

交番に着いたら、若いお巡りさんが、
まごまごしているおじいちゃんに向かって
「そこに座ってください」 とぶっきらぼうに。

(「そんな言い方じゃ座んないべ」)
と心の中で思いながら、
「おじいちゃん、疲れたからちょっと座ろうか」
と促しました。

ケン④

「お名前は?」「住所は?」
と矢継ぎ早に質問するお巡りさんに、
「どこどこの〇-〇-〇」
とポンと住所をおっしゃる!

(「じいちゃん、言えるじゃん!」)
と私の心の声。
(「しかも、スーパーの近くだし!」)

その住所にピンときたお巡りさん。
どうやら前にも保護された方のようで、
お役御免になった私。

こっちの交番を選んで正解だったけど、
結局、レジで並んだ分以上の時間が
かかっちゃったよ~

自分もそうだけど、
住所のわかるもの携帯しておくことって
大事だね~