『病退散』①

石神井公園のすぐ横にある “ ふるさと文化館 ” で開催中の、
『 病退散 ‐江戸の知恵と医術‐ 』展を観てきました。

ふるさと文化館

チラシ

医術や薬学が大きく発展した江戸時代は、人々がよりよく生きるための「養生」という考え方も広まったようです。
それでも当然すべての病を解決できたわけではないので、時には神仏や呪術にすがりながらも知恵を絞って、生まれ持った身体をいかに養生して生活するかということを大切にしていたそうです。

体の役割と養生についてユーモラスに描かれた絵解き図や、書物、天然由来の生薬や薬を作るための道具などが展示されていました。

養生書や医術書には丁寧に解説があり、じっくり読むには時間がかかるので図録を購入しました。

1801年に杉田玄白が記した「養生七不可」

1、昨日の失敗は後悔しない
2、明日のことは心配しない
3、暴飲暴食をしない
4、得体のしれないものは食べない
5、みだりに薬は飲まない
6、元気だからといって無理をしない
7、常に体を動かして、怠け心を持たない

今現在も手本にしたいこんな心得がすでにあったとは驚きです。

麻酔薬を完成させた華岡青洲についての紹介や、江戸時代後期の練馬区域の医療について、現存している史料なども展示してありました。

この日は午後から講演会もあって、予約していたので傾聴してきました。

講演会

つづく